アイドルって

話題のロキノンを立ち読みしてきました。ちゃんと読むべきだとは思いましたが、他に興味のあることも書いていない雑誌にお金を落とすのはイヤなので。
そういえば、以前、大本さんは「アイドルとは言われたことをやる存在」だと言っていました。その時期のPerfumeは与えられた楽曲、ダンスを全力で演じる存在でした。アイドルですよね。
ただ、いわゆるアイドルとはちょっと違う存在でもあったわけです。アイドルでありつつアイドルでない。それは、既存アイドルとはちょっとズレた楽曲とダンス。それと、自由なMCでした。いま、そのMCが封じられ、ツアーで、2daysで、予定調和のMCをこなすPerfumeがいます。テレビに出て、台本通りに喋っているPerfumeがいます。ここ最近のPerfumeは完全に「アイドル」になったんじゃないかと思うのです。周りの大人は、カワイイ曲を封印して、「アーティスト路線」にしたてあげたつもりなんだと思いますが、これではすっかり逆です。大本さんはこの現状に対してどう思うんでしょうか。「考えないようにする」んでしょうか。
このインタビュー、衝撃を受けている人がいるのと同じくらい、「いままでと変わらない」と言う意見も見聞きします。大枠で見れば、そう捕らえることも出来ると思います。歌い方に関しては確かにいままでにも同じような発言は何度もありました。ただ「中田様」のような皮肉った言い方。古くからのファンが離れることについて「全然何も思わないですね」って言う西脇さんの発言。これに関しては私には「いままで通り」とは思えませんでした。恣意的に抽出してゴチャゴチャ言うなと思う方もいると思いますが、その部分を読んで感じたことを書いているだけなので仕方がありません。それにその論法でいくと、カットされた部分なども考えなければならず、インタビューや記事を全てを読んでも感想も言えなくなってしまいます。
似たような投げた発言であれば、旧コール、新コールでいろいろあった時期に、LIQUIDROOMで「ま、どうでも良いですけどね」と言ったことはありましたよね。ただあれはファン──それも目の前にいる古参ファン──に対して言った言葉であって、メディアを通して古参を含めた不特定多数のファンに届く言葉ではなかったんですよね。そのことを計算できない西脇さんなんですか。それは、ひょっとしたら私を含めたPerfumeファンみんなの、幻想だったんでしょうか。古参を切ってでも売れていれば良いと本心で思っているんでしょうか。いつもの「みんなありがとう」はなんだったんでしょうか。この言葉に関しては軽い失望を感じざるを得ませんでした。蛇足で加えると、「いつもと変わらない」と言っている人たちと同じく、インタビュー自体は追い詰められている印象もなかったのです。勢いで言ってしまっただけなのかもしれません。ただ、読み手の私はショックを受けたんです。
このインタビューでもうひとつ驚かされたのは、「歌ものを作らなきゃいけないっていう観念が消えたんだなって思って、それがすごく嬉しかった」と言う樫野さんの発言。私はこちらの方が大きな意味があるんじゃないかと思います。本心から言っていそうな気がしますし。ゆかちゃんが言っていることですし。そう言えば、AXでションションはライブでやるからって言ってましたがいつやるんでしょうね。……話がそれましたが、歌モノは本当になくなって良いんでしょうか。それこそ3人ではない誰かが歌っている曲とか、曲の半分以上は歌ってないとか。その部分に反論している西脇さんは、ちゃんといままで通りの西脇さんで安心しました。
しょせん紙面に起こされたインタビューです。実際に聞いた言葉ではないので、微妙なニュアンスは全然わかりません。ライブを大事にしているPerfumeの3人なので、次のライブではいろいろな雑音を吹き飛ばしてくれる……かな……。台本MCではなく、自分の言葉、生の言葉で、先々週からPerfumeの周りに現れた、この閉塞感、嫌な空気を吹き飛ばして欲しいです。


しかし、良いインタビューですよね。これだけいろいろ巻き起こすんですから。snoozerとは一味違うぜ。


(追記)
J-CASTは速やかに爆発して欲しいと思います。
「6月22日20時5分配信」「最終更新:6月23日0時25分」ってねぇ…。